お気に入りの一冊の「感想文」、ではなく「推薦文」を書くこと。(Part2)
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お気に入りの一冊の「感想文」、ではなく「推薦文」を書くこと。(Part2)


先生、保護者の協力あっての作文コンクール参加

前回の記事(お気に入りの一冊の「感想文」、ではなく「推薦文」を書くこと。)で、作文コンクールへの参加はいろいろな人の協力があってできたと書きましたが、先生方には夏休みの宿題という形で取り組んでいただきました。

また、作文コンクール参加にあたっては、保護者の同意や個人情報が必要でした。

推薦文という形が初めてで、どのようにコンクールの主旨を伝え、理解していただけるか不安もありましたが、ご理解いただき、多くの作品を応募することができました。

特に低学年には、このような推薦文を一人で考え表現することはとても難しく、保護者の方の見守りが必要です。

しっかり寄り添っていただき感謝しています。

今回は、1年生で個人賞を受賞した山川絵舞さんの作品を紹介したいと思います。

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声に出して読みたい作品

『おばけスクール1年生』を
「スカイくみのおともだち」へ

山川絵舞(英数学館小学校1年生)
※学年は受賞当時のもの

さくぶんじょうずにかけるかな。
むずかしいな。
そんなとき、ママがむかしつかっていたほんだなでみつけた。
おばけにも、いちねんせいがあるんだ。
わたしとおなじいちねんせい。
なにかいたずらするのかな? 
おべんきょうはあるのかな? 
よんでみた。
おばけのがっこうはよるから。
かいてもすぐきえちゃうおばけもじ。
たしてもふえないおばけのすうじ。
ちょっとふしぎだけど、けっこうにんげんとおなじ。
こまっているひともたすけてあげるし、おばけだけどとってもやさしい。
みんなでちからをあわせて、おうたやたいそうもがんばる。
わたしはおもった。
だれでもさいしょはいちねんせい。
できないこともあるけど2がっきもみんなといっしょにがんばろう。

この作品を読んで皆さんはどう感じましたか?
これを小学1年生が書いたということに驚きを隠せません。

文章にはリズムがあって、まるで詩を読んでいるようです。
声に出して読みたい作品です。

作文を書けるかどうかの不安からはじまり、最後は「だれでもさいしょはいちねんせい」「みんなといっしょにがんばろう」と締めくくっています。

この本を読んで、「できないこともあるけれど、がんばって挑戦しよう」という気づきと学びが伝わってきます。

また、本文にもある「ママがむかしつかっていたほんだな」で、周りには本をすぐに手に取れる環境があるのだとわかり、司書としては大変嬉しく思いました。

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「読書」の大切さとまわりの人の理解

英数学館では、担任の先生方の協力もあり、低学年の間、定期的に図書室を利用する時間を設けています。

図書室でのマナーやルールを守り、落ち着いて本を選んだり、読んだりすることができます。

低学年から、しっかりと本と向き合える時間を確保していただけるのは、大変ありがたいことです。

そして、前回と今回で紹介した2つの作品には、お薦めする相手とは別に「家族」が文中に出てきます。

ご家庭での本との関わりが想像でき、とても温かい気持ちになると同時に、「読書」の時間をとても大切な時間ととらえていただけていることが伝わります。


おわりに

前回と今回、2回にわたって個人賞を受賞した2人にスポットをあててご紹介しましたが、この作文コンクールに参加してくれた全ての児童の作品に、「伝えたい思い」があふれていました。

ストレートに自分の言葉で表現している作品が多く、薦める相手も様々で、児童の可能性を感じました。

また、知らない本は読んでみたいと思いましたし、知っている本は共感や新しい発見があり、まるで推薦文と対話しているようでした。

今回だけではありませんが、私たちも児童に教えられることが沢山あると改めて感じることができました。

これからも誰かに紹介したい一冊に出会えるよう読書を楽しんでほしいと願っています。

そして、司書としては、そのお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはありません。

本を読むことが特別なことではなく日常であり、各々の成長にそっと寄り添い、心の声と対話する大切な時間であって欲しいと思います。

作文受賞者写真 (4)


コンクールの結果

受賞した2人の作品は、下記のHPで読むことができます。
「お気に入りの一冊をあなたへ作文コンクール」HP
https://www.hakuhodofoundation.or.jp/okiniiri/

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
前回記事はこちら。どうぞご覧ください。



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