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自分なりのものの見方を育てる国際バカロレアの真髄TOK

今回はIBシリーズ第2弾!!
IBシリーズ第1弾で年齢ごとに3つのプログラムに分かれていることを説明しました。

今回は大学進学に直結する16歳~19歳を対象としたディプロマ・プログラム(DP)のコア(必須科目)の一つである「Theory of Knowledge(TOK:知の理論)」について説明していきたいと思います。


ディプロマ・プログラム(DP)のカリキュラムとは?

まず本編に入る前に、DPのカリキュラムについて説明します。

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DPのカリキュラムでは生徒は6つの教科グループから1つずつ科目を選択しなくてはなりません。

さらに、各科目は基本的にHigher Level(HL)とStandard Level(SL)の2種類が準備されており、第1回の記事でふれた、世界への近道「バカロレア資格」を取得するためには、HL科目を最低3つ取得する必要があります。

DPでは、この6つの選択教科グループに加えて、3つの「コア科目」と呼ばれる世界共通の必修科目があります

最終試験では6つの科目はそれぞれ7点満点・合計42点で評価され、それにコア科目の3点を加えた45点満点でIBDP全体の評価となります。

2年間のレポートや活動の評価と、世界共通最終試験で24点以上をとることで「バカロレア資格」を取得することができます。

さて、バカロレア資格取得について少しご説明させていただいたところで、今回のテーマTOK(知の理論)について本校IB教員をしている栢野 祐介(かやの ゆうすけ)先生の話をご紹介したいと思います。

関西出身、気さくで物腰の柔らかい栢野先生の思いをそのまま伝えたい。ちょいちょい出ちゃう関西弁のイントネーションで読んでほしい…
と思ったので、Wordに校閲されすぎて青波線だらけですが、そのままの言葉で書かせていただきます。


1. Theory of Knowledge(TOK)ってなに?

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TOKは日本語に直すと知の理論なのですが、簡単にいうと「知る」とか「知っているってどういうことだろう?」ということを考えることによって、生徒の批判的思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるよう促していくことを目的とした教科です。

なんだかわかったようでわかりませんね。
ではみなさん、知っていることってありますか?

例えば、太陽の周りを地球が回っているって知っていますか?なんでそれを知っているって言えるんでしょうか?って問うと、ほとんどの人が「習ったから」と回答します。

でもよく考えると、それを見たことがある人はいなかったり、地球のほうが回ってるということを、いまだに違うと言う人もいたり、当たり前って思っていることが、実際は正しいのかっていうことは本当は分かりませんよね。

なんでそれが正しいと言っているのか、ってことを考えるのがTOKなんです。


2. 課題を浮き彫りにすることが課題解決のスタート

TOKでは、相手の視点に立てるということが最も必要で、重要なことだと思います。それに尽きるかな。

そもそも世界が平和じゃないのはなんでか?って考えたら、いろんな言い争いがあちこちで起こっていて、それが収拾つかないって状態だと思うんですよ。

だから、TOKによって相手が何を思ってその主張をしているのか?ということが分かったら、解決には至らないかもしれないけど、どういう問題点があって、どこがすれ違っているのかと言うことがまず分かるので、課題が明らかになる。

日本の教育でも、課題発見をさせるような授業が大事だと言われながら全然進んでないですけど、このTOKは課題を浮き彫りにすることができるアプローチの一つだと思います。普通の教育では学びにくい、IBの学びだからこそですよね。

教科書の内容も、書いてある文面だけを見るんじゃなくて、過去の人がいて、その人のことをまず理解したうえで、内容を理解したほうがより深い学び、理解になるのかなと思います。

TOKは単に知識を詰め込んでいくってことではなくて、知識の背景にあった歴史・文化・人とか、その時代のことまで含めて理解をするってことになるんですね。


3. 対立する意見を知ることが、正解のない問いへの第一歩

おもなTOKの学び方は、意見交換、ディスカッションです。対立意見が出そうなお題をわざと考えるんです。

例えば、死刑に賛成か反対か…とか。ちょっと心をえぐられるような話っていうのは、正解がないんです。
賛成するとか反対するとか考えるんじゃなくて、まずは生徒全員で、賛成する人はどんな風に説明するだろうかっていうことを考えますね。

じゃあ次は、反対する人はどんな風にものを考えるだろうかっていうようにして意見を交換していく。

自分の意見ではなくて、他人の立場に立って説明してみる。ということをする。

全員が反対の立場の人のことを考えて、全員で賛成の立場の人のことを考える。賛成でも反対でも、間違いではない。

TOKって、全部他者理解につながっているんですよ。

IBの理念、世界平和・国際理解を追求する土台になるのがTOKだと思います。

TOKはIBの中で大事なんだっていうより、世界にとって大事な学びなんだって僕は思っているんです。

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編集後記

ここまでの栢野先生のお話から、まだまだTOKの入口ではありますが筆者はTOKについて、ほんの少し理解できたように思います。みなさんは、いかがですか?

今回はここまでとなりますが、世界、ひいては家庭の平和を願う三児の働く母の筆者としても、まだまだ奥深いTOKについて大変興味深く、今後も掘り下げていきたいと思っています。

これからも、さらに踏み込んだTOKについて書いていけたらな、と思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。子供たちのミライが最高の彩りに満ち溢れたものになるよう、私たちも様々な可能性を信じてチャレンジし続けていきますので、何か気になることや質問などありましたら、お気軽にお声がけください。

みなさんの「スキ」が励みになります。これからも頑張ります!
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