いろいろな英語試験の特徴を比較してみました。
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いろいろな英語試験の特徴を比較してみました。

英語の能力をはかる試験と聞いて、何を思い浮かべますか?

大多数の方は「英検」と「TOEIC」を思い浮かべるのではないでしょうか。ついで「TOEFL」「IELTS」。中高生対象としては、「GTEC」も多く受験されています。

おもに英語能力試験として、この5つが知られていると思います。

では、それぞれの特徴や違いに順番に見ていきましょう!

1. 「英検」の特徴

まずは日本で最も有名な英語資格、「英検」について。
英検とは「実用英語技能検定」の略で、文部科学省後援の英語の検定です。

2019年度の志願者数は、じつに3,924,841人!!
これは日本の人口の約3%に当たります。
そして、そのうちの約88%が小中高生です。

いかに多くの児童生徒が受験しているのかが分かりますね。

これは文部科学省の後援のもと、義務教育の学習進度やレベルに応じた目標として英検が英語力の指標とされているためと言えるでしょう。

英検は中学校初級程度の5級から、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と7つのレベルに分かれています。

そしてレベルごとに問題数が違います。5級、4級では「リーディング」と「リスニング」だけですが、3級から上は「ライティング」と「スピーキング」の試験も行われ、「読む」「聞く」「話す」「書く」の四技能すべてが問われます。

判定方法は合格または不合格です。

英検のメリットといえば、多くの高校や大学で入試の際に加点や試験免除を認められている事でしょう。

(日本英語検定協会HP参照)

2. TOEICの特徴

つづいてTOEICについてです。
TOEICとは「Test Of English for International Communication」の略です。
「国際的な意思疎通のための英語のテスト」ということです。

世界のTOEIC受験者は年間約700万人いますが、そのうち日本が250万人、韓国が200万人となっており日韓で世界の受験者の約65%を占めています。

その理由としては、日本の非営利団体の教育試験サービス(ETS)が開発、運営をしているため日本人に合わせた問題になっているからと言えるでしょう。

TOEICのテストは以下の5種類です。(TOEIC公式HP参照)

・TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC L&R)

・TOEIC Speaking & Writing Tests (TOEIC S&W)

・TOEIC Speaking Test

・TOEIC Bridge Listening & Reading Tests:初中級向け

・TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests:初中級向け

最も受験者が多いのはTOEIC L&Rで、全体の9割を占めます。
一般的にTOEICといえば、このTOEIC L&Rをさし、必要な力は「聞く」能力と「読む」能力の2技能です。

TOEICの判定方法は合否ではなく、「聞く」「読む」各セクション5~495点の合計10~990点で英語力を判定します。

試験時間、問題数は「聞く」セクション45分100問、「読む」セクション75分100問の120分。途中休憩なしの120分200問、マークシート方式です。

TOEICを受験するメリットは「国際的な意思疎通のための英語のテスト」という位なので、おもに日本での就職活動などの場面で有利になることです。

企業の中には、採用の基準がTOEIC700点以上と明確に提示している場合もあります。

ただし、「聞く」ことと「読む」ことにフォーカスしているため、TOEIC で高得点を取ったからと言って必ずしも英語が話せるというわけではありません。

またよく言われることですが、英語がネイティブな人がTOEICを受けると多くが高得点を取れるが、英語が母国語の人でも普段使わない難しい単語が出題される英検の1級は、多少なりとも苦戦するとのことです。

TOEICは年に10回試験があります。より高い点数を取るため何度も挑戦できることも魅力ですね。

3.TOEFLの特徴

TOEFLとは「Test of English as a Foreign Language」の略です。

1964年に、英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、アメリカの非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)によって開発されました。

アメリカやオーストラリアなど英語圏の大学に留学・進学する際の入学の基準として用いられています。そして留学した際、実際にコミュニケーションをとるのに必要になる、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を測定します。

スコアは0~120点満点です。

テストの時間は2019年8月に短くなりましたが、それでも3時間~3時間半とかなりの長丁場です。
それに耐えうるだけの集中力の訓練も忘れず行いましょう!

そしてテストはすべてコンピューター上で行います。
スピーキングはヘッドセットのマイクで録音し、ライティングはタイピングします。

TOEFLのメリットとしては、現在、世界中で130カ国9,000以上の団体が、TOEFLのスコアを英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金、の基準として利用していることです。

とくにアメリカやカナダの大学・大学院への正規留学の際には、入学審査基準の1つとしてTOEFLのスコアが要求されるので、北米圏への留学・進学を考える中学生・高校生にとっては必須です。

さらに、最近では、日本国内の大学入試でもTOEFLのスコアを選考基準の一つに加えるところが増えており、ますますその注目度は高まっています。

4.IELTSの特徴

IELTSについてはまず読み方から始めましょう。

「IELTS(アイエルツ)」と読みます。

ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)、IDP Educationによって協同で運営している英語検定です。

IELTSは、世界140ヵ国、合計10,000以上の教育機関、政府機関、国際機関、企業などが認めている英語検定です。海外への留学や研修の英語力証明をはじめ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどへの海外移住申請に最も適したテストです。

また日本国内での大学入試でも採用が広がってきており、その通用性の高さを証明しており、近年日本でも受験者が増加しています。

IELTSは、2つのテスト(モジュール)タイプがあります。

・アカデミック・モジュール(留学用)

・ジェネラル・トレーニング・モジュール(移住用)

テストでは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能すべてが問われます。
試験ではスピーキングとリスニングの内容はどちらのテストタイプも共通で、ライティングとリーディングの内容が各テストで異なります。

テストは、コンピューターでの受験と筆記試験を選べます。どちらもスピーキングは面接で、自然なコミュニケーションを大切にしています。

日本の大学共通テストではアカデミック・モジュールのスコアが対象となっています。

IELTSは合否判定ではなく、バンドスコアと言われる9段階の評価が用いられています。

4つのスキル(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)ごとに、1(最低)から9(最高)の段階評価で示されます。

各スキル毎の個別バンドと総合評価としてのオーバーオール・バンドスコアは0.5刻み(例えば、6.0》、6.5など)で示されます。スコアの有効期限は2年です。

入学・受入条件は機関によって異なり、特定のパートでの最低得点ラインを設けているところもあります。一般的に、大学はバンドスコア6.0から6.5を入学基準としています。

IELTSの試験はほぼ毎週実施しています。

IELTSのメリットとしては、その公平性と高い信頼性、および高品質の基準で、世界中で信頼されています。

イギリスの大学に留学する際の学生ビザ申請の語学力証明書は、IELTSのみが有効です。

5.GTEC

『GTEC』はベネッセコーポレーションが行っている英語能力試験です。大学入試でも広く活用されていることから多くの中高生が受験しています。

なんと、2018年にはのべ120万人以上が中高生用のGTECを受験しています。

ベネッセコーポレーションが手掛けているだけあり、出題内容が教育指導要領に沿ったものになっているのが特徴です。日々の学習がスコアアップにつながるため、中高生にとって受験しやすいテストになっています。

中高生用のGTECには次の4種類があります。

・GTEC Core (中2~中3向け)
・GTEC Basic (中3~高2向け)
・GTEC Advanced (高1~高3向け)
・GTEC CBT (高2後半~高3向け)

大学入試などで活用するためには、公式会場で行われるCBT版か学校で行われる検定版を受験する必要があります。検定版とは、決まった日時に一斉に学校で行われる試験で、スコアは公式のものとなります。

自分の学校で検定版が行われていない場合は公式会場でCBT版を受験する必要があります。

GTECはスコア型の試験です。テスト後のスコアシートには世界中で広く使われている英語能力の指標であるCEFRレベルも4技能ごとに示されています。

CEFR
”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、外国語の学習者がどのレベルまで習得しているかを判定する際の国際的なガイドラインです。

習得レベルを「A:基礎段階」「B:自立段階」「C:熟達段階」に分け、それをさらに2段階に分類して以下の6段階に分けています。

 A1:学習を始めたばかりの者・初学者
 A2:学習を継続中の者・初級者
 B1:習得しつつある者・中級者
 B2:実務に対応できる者・準上級者
 C1:優れた言語運用能力を有する者・上級者
 C2:母語話者と遜色のない熟練者」

自分の英語力をわかりやすく客観的に知ることができて、とても励みになりますよ!


6.目的ごとのおすすめ試験

ここまで4つの英語の代表的な英語能力試験についてお話してきましたが、目的別にどの試験を受験するといいのかをまとめたいと思います。

2020年に改定された学習指導要領では、小学生3年生から外国語活動を始めたり、大学入試のセンター試験が廃止され2021年度からは大学入学共通テストと生まれ変わった英語科目では、リーディングとリスニングを重視した試験に変わるなど、英語学習の環境が大きく変わってきているため、一概には言えませんが、これまでの大きな特徴は、

【英検】と【GTEC】
・日本国内の教育機関に進学

【TOEIC】
・日本国内での就職・転職活動

【TOEFL】

・アメリカの大学へ進学

【IELTS】

・イギリスの大学へ進学
・イギリス移住

ご自身の目的に応じて、最適な試験を選びましょう。

今回は、各英語能力試験の『基本のき』編となっています。

今後はさらに掘り下げて、実際に英数学館で取り入れている対策などをお話ししていきたいと思います。

今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で日程などの変更もあります。
詳細は公式HPをご参照ください。

■英検 https://www.eiken.or.jp/

■TOEIC
https://www.iibc-global.org/toeic.html

■TOEFL
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/index.html

■ILETS
https://www.eiken.or.jp/ielts/

■GTEC 
https://www.benesse.co.jp/gtec/

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。子供たちのミライが最高の彩りに満ち溢れたものになるよう、私たちも様々な可能性を信じてチャレンジし続けていきますので、何か気になることや質問などありましたら、お気軽にお声がけください。

「スキ」ありがとうございます。これからも奮闘し続けます!
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